最近の邦画
|
は、なかなか当たりが多い。
間宮兄弟 嫌われ松子の一生 佐賀のがばいばあちゃん 雪に願ふこと 花よりもなほ
あたりを観て。
一番嬉しかったのは森田芳光監督が帰ってきたように感じた事。 「家族ゲーム」あたりの頃は本当にニューウェーブで好きだった。何回も何回も観た。 松田優作を失って以後はどうにも商業監督というイメージで。 森田監督だから観る、という気が失せていた。 しかし「間宮兄弟」は、久々にオフビートな生ぬるい感じが戻って来て、どうにも好きな作品だった。
帰って来た…という意味では根岸吉太郎監督も、 「雪に想うこと」で帰って来たと、言われている。 「遠雷」あたりの頃に? …帰って来たとは思わなかったが、なんて地味な題材を、よく撮ったものだなあとは思った。 作品としてはもう一つな気がするけれど。
「嫌われ松子」 まず驚いたのはその集客。平日の昼だっていうのに、溢れるばかりの人。 若者だらけ。のうち9割女性。 そのテンポと漫画のような見やすさは、「下妻」同様の流れだったが。 主人公に、そんなに感情移入もさせぬまま一気に魅せる快活さは、さすがだなあと。
「花よりもなほ」 これねえ。地味ですよ。岡田准一君じゃあなかったら話としてはほんと地味。 ずっとうじうじしてるし。負けるが勝ちって映画だもの。 普通映画にはしないだろって話。 前半までは、あまりにそのなにも起こらなさに退屈な気もしてたのだけれど。 いやはや、最後まで見終わったら、じわっと感動しましたよ。 時代劇で、原作なし、チャンバラなし。で。 こういう映画を撮ったことが素晴らしいなあと。 是枝監督は変わっているなあと。 「誰も知らない」のあとに、これを撮るってこだわりも渋いなあと。 そして古田新太が大活躍。
「がばいばあちゃん」 当然ですが、ばあちゃんの吉行和子さんがいいですね。 やりすぎず。いそうだし。泣きました。 他の女優さんで観れるか? と考えたところ、この品のよさと、ある力強さを出せるのは吉行和子さんがハマリ役であったと。 樹木希林じゃだめだし(笑)
まあ勝手な解釈でだらだらと評しましたが。 なかなか強者ぞろいの最近の邦画達でした。 でも一番のおすすめはやっぱ「間宮兄弟」かな。
これだけ観てるんだから、どこかでコラムとか書かせてよ(笑) そっち関係の方、よろしくお願いしますね〜
| | |