4月×日
エイプリルフール。
誰がこんな日を作ったんだろう?
嘘をついて良い日。
じゃあこんな日もあってもいいじゃないか。
真実を伝える日。
これ、意外に面白い事になるかも。
その日は全て真実を伝えなくちゃならない。
それはそれは大変な事になりそうだ。
この方が貴重な日なのでは?
4月×日
深夜の覚醒。
4月になって暖かくなって来た。良い季節だ。
天気もいいし、昼間を健康に満喫したいものだ。
4月になって俄然前向きになっている自分の状態に自分で驚く。
春よそうやって気を狂わすのか僕を!?
しかし深夜になると色々な事が次々と頭を駆け巡りはじめるのであった。
そろそろ寝ようかと布団に入ったとたんにだ。
今この時。何人が眠りについているのだろう?
今この時。ほんとうに僕はここに居るのか?
今この時。僕は何者かによって生かされているのではないか?
とかね。考えても仕方ない事が頭の中を支配する。
ああ眠れない。
4月×日
割と近くにある公園。
皆さん家の廻りの地図をひろげてみて下さい。
皆さんの家の廻りの近くには小さな緑地、小さな公園がありますか?
まあ大きな公園ならわざわざ地図を拡げなくてもすでに知っているでしょう。
しかし地図を見てみると小さな緑地、公園が意外にあるもので。
それが家から割と近くにある公園なのに気付かなかったりします。
って僕だけか。
知らなくて行ったことも無かった公園が割と近くにあったので、ちょっと秘密基地を見つけた子供のようになってしまった今日と言う日。
ただそれだけの事。ちゃんちゃん。
4月20日は目前です。来てね。
あ、あと5月5日にも、下北沢クラブキューで友達のバンドのイベントでちょっと唄います。よろしかったらこっちも。
4月×日
自覚的挙動不審。
最近僕は挙動不審だなと自分で自覚しながら、そういう状態に陥る時がある。
それが人が見ていたり、知り合いと一緒にいたのなら、
「挙動不審だよ!」
と突っ込まれたりして笑われることによって救われる事になるのだが、一人きりでいて、自分の挙動不審さをもう一人の自分が
「あ、今、挙動不審状態突入」
と観察している時がある。
うす気味悪い事態だ。
狂っている。
春のせいか!?
4月×日
THE SHAMPOO HAT
9月の公演に客演させてもらうことになったシャンプーハットを観にスズナリへ。
僕は何度か観ているのでその空気感とか、とても好きなのだが、今回はほんとに客を突き放した感じの観念的な世界になっていて、初めてシャンプーハットを観る人にはとても不親切な感じの作品だったのではなかろうか。
この旬な時期にこんなに突き放さなくてもさ〜かっこイイんだか、馬鹿なんだか(笑)
馬鹿!赤堀!
しかし嫌いか好きかと言われれば大好きなのだけどね。
終わってから飲み屋で作演の赤堀君に「9月はもう少しわかりやすいものにしようよ」
と言ったら、
「それはまだわからないですね」と一言。
彼にとっては今回の作品ですら、かなりわかりやすいエンターテイメントなのだ。
狂っている。
春のせいか!?
素敵すぎる。
ますます9月のシヤンプーが楽しみになったのである。
4月×日
習慣。
僕はだいたい特に忙しい時期でなければ、少なくとも一日二回(朝起きてすぐと夜寝る前)パソコンの電源を入れている。
まあパソコンを持っている方なら、普通な事なのだろうが、習慣とは恐ろしい。
目的があって開くときはまだいい。
暇つぶしになんとなく開いてしまって、どんどん意味なく時間を食い散らかす事も多い。
ちょっとした中毒状態かなと思うときさえある。
パソコンが生活に介入して来た事によって、便利この上ないと思ったり。
なんだか何かに切迫されているような気持ちになったり。
自分の気分を支配されることも多い。
一日パソコンを開かなかったら落ち着かない。
こうなりたくないものだ。
実際落ち着かない事も多いけど。
パソコンに支配されたくない。
無くても良いものだと認識したい。
そんなゆったりした生活がしたいものだ。
4月×日
ライブのリハーサル。
今日は4月20日に向けてゲストの皆とリハーサル一回目。
ベースはムーことナカムラテツオ。
ドラムはソールソースの篠田千奈実。
アコーディオンはアランパットン。
皆と会うのは久しぶりで、一番会ってなかった千奈実ちゃんとは多分前回のライブ以来だから9ヶ月ぶり位か。
会わない人とはなかなか会わないものだ。
スタジオに入るのも久しぶり。
うきうきする。
このうきうきする感覚というのが、最近の日常になかなかないものなので。
単純な事だが、
皆で音を合わせるのは楽しい。
久しぶりに唄うしで、へたっぴだし、なかなか皆との息もすぐには合う訳ではないが。
このうきうき感は貴重だな〜と思った。
帰りにアランのお勧めのメキシコ料理屋に行こうとしたが、昼は休みで、仕方なくマクドナルドに入ったのだが(笑)アランはなんと15年ぶり位に入ったという。
アランは高校生の頃以来、もうマックには行かない。
と決めたらしいのだ。
アメリカ人なのに珍しい。
マックでだらだらと喋る。高校生みたいだ。
4月×日
使っていないモノ達
季節もあたたかくなって来たので冬物をしまい春夏物を出した。
こう書くととても几帳面な感じがするが、押し入れに放り込んでおいた服を入れ替えただけのことである。
春夏物を出したはいいもののぐちゃぐちゃである。
洗濯をしなければ皺だらけなのであって。すぐ着れない。
来年こそはちゃんとしまっておこうと毎年思うのだが、いかんせんこの始末だ。
そんな入れ替え作業をしていて、押し入れの奥にしまっておいた使ってなかったカバンやリュックがいくつも出て来た。
買ったのか、貰ったのかすら覚えていないモノもあったりで、モノに対する執着のなさ加減が露呈された。
いただいておきながら誰に貰ったものかすら忘れている。失礼極まりない。
僕は基本的にリュックが好きなのだが、TPOでカバンを持ち替えたりしないがさつな人間なので、一つのカバンが使えなくなるまでは、ボロボロになるまで使用する事になる。
故になかなか新しいカバンをおろす事がないのだ。
だから知らず知らず部屋に溜まってしまう。
カバンといえば犬山だ。
奴はかなりのカバンマニアだ。
家に使わないカバンが沢山あると言っていた。少し前の話だが。たしか。
可愛いカバンを見つけると買ってしまうらしい。
買う事によって満たされる欲望。
使わなくて眠ってるモノ達。
またゴミの話になるが、
これがゴミかゴミでないかという話。
大切にしまってあるが使わないもの→ゴミでは無い。
しまってあるだけのもの(そのモノに対して執着はない)→ゴミ。
という事になるのか!?
何がいいたいのかわからなくなってきたが、
部屋の中には使われていないモノが沢山存在している。
そのモノ達がその部屋を創っているといっても過言ではない。
言ってみれば必要のないもの=部屋だと言えなくも無い。
僕らはゴミを置いておくために部屋代を払っているのである。
まさにその無駄な世界の中でしか生きられないのである。
4月×日
チャールズブロンソンと石立鉄男。
最近12チャンネルで「パパと呼ばないで」が再放送されている。
石立鉄男の出世作。
タイトルバックはなんだかペイネみたいで、70年代の海外からのモノマネも色々あったんだなあ〜と昔は気づか無かった事も今にしてみれば興味深い。
そしてチャールズブロンソン!
日本ではとてもカルトな存在であり、顔は知っていても映画を観た事があるのは、ある年齢の人に限られるであろうが、
その存在としての不思議さ、面白さ
に匹敵する日本人は石立鉄男だったのではないか。
と、「パパと呼ばないで」を観ながら思った。
個人的には石立鉄男全盛期の作品では「雑居時代」が大好きだった。
最終回にはテレビの前にカセットレコーダーをセットして線も繋がずカセットに付いてる直接のマイクで録音したのを覚えている。
今思えばテレビドラマの音だけ録って何がしたかったのかわからないが。
ビデオもまだ無い時代のハナシ。
何かしらの形で残しておきたかったのだろうなあ。
「水漏れこうすけ(字覚えてない)」も好きだったっす。
4月×日
久しぶりにナイロンの皆に会うという事。
ナイロンはここのところ、プロデュースを除けば年にニ本ペースで公演が打たれている。
なので、個人的に誰かが出ている客演の芝居に行ったり、仕事で一緒になったりで個々に会う事はあっても、メンバー全員で会う機会はかなり減った。
先日、久々に定例会なるものがあって、皆と久しぶりに会った。
同窓会のような気分になった。
まあそれだけなんだけど。
4月×日
時間は一定に進んでいない。
と、時々思う。
いや馬鹿なと思うだろうが、時間ってものはそうなのだ。
あっという間の一日。
長い長い一時間。
時間は一定ではない。
と、思ったり。
4月×日
相席を楽しむ。
一人でラーメン屋に行った事のある人なら(ラーメン屋に限らないが)、その店が込んでいて、相席というものを経験した事があると思う。
今日僕が相席になった人達。
そのテーブルは5人掛けだった。
右の二人は男で。それぞれ一人で食べにきているらしかった。
一人はスーツ姿の若いサラリーマン。ラーメンを待つ間、本を出して読みふけっている。
もう一人は常連さんらしく、店員さんと話をしたりしている。
左には向かい合ってカップルらしき男女が。
男は僕と同じ年位か。女の方はかなり若い感じだ。
なにやら二人で映画を観てきた後のようで、男の方はその映画が余程つまらなかったのだろう、マシンガンのように女に映画の悪口をまくしたてている。
女の方はなんだか気もそぞろで、その男に愛想つかしてるみたいな(あくまで想像)関係の二人。
ラーメンがなかなかこないので(実際席についたものの15分くらいは待って居た)、餃子を頼むカップル二人。餃子は注文するとすぐ来る。
僕はビールとラーメンを頼み、本にも逃げ込まず、そうやって廻りの人の会話を、他人の日常を覗き見ていた。
後ろのテーブル。おやじロッカー風の二人は、ラーメンがくるのが待ち切れずビールの三本目を注文したところ。
その向かいには一人で来ている年輩のサラリーマンらしき人。居心地悪そうに窓の外を眺めている。
普通一人で店に入っての相席とは居心地の悪さがあるものなのだが、僕は今日相席を楽しんだのだった。
渋谷「喜楽」にて。
4月×日
デビットリンチとデビットクローネンバーグ
二人とも僕の大好きな監督である。
そこでだ。
どっちが好きかを考えようと思った。
というのも、デビットリンチの「マルホランドドライブ」を観たので。
訳のわからなさの面白さ、刺激的さはもしかしたらリンチの方が上かもしれない。
しかしクローネンバーグの方が今は好きだなあ。
と思ったのだった。
というのも、「ツインピークス」以前以降でリンチは少し変わったという感じがして(観る側が変わったのかもしれないが)リンチの作品だから一筋縄ではいかないぞという客の見方。
なにかあるのではないか。
意味を求めてはいけない。
筋を追うのではなく、感覚でみよう。
など。
「マルホランドドライブ」を観ながら、何故かその見方に雑念が入ってしまった。
そのせいで、あまり楽しめなかったのである。
監督のせいではないのかもしれないし、好きなのだけれど。
そこでデビットクローネンバーグである。
「デットゾーン」「ビデオドローム」「クラッシュ」最近では「イグジステンス」。
これまたアナログな如何わしさでは負けてはいない。
しかし何故だかデビットリンチ作品を観る時ほどクローネンバーグを観る時雑念がないのである。
無自覚で観たい。
観ればいいじゃないか。雑念なしで。
しかし好き故、無自覚でいられないのである。
あれ?じゃあリンチの方が好きなんじゃないかって?
わからなくなってきたので、寝る。
4月×日
赤ちゃんは泣く。そしていつしか眠る。
僕はこの年にして、独り身で、子供もいないので、その点に関して自分は社会不適合者だという意識が少なからずある。
ほんとーに?あるのかー?
でだ。
友人宅に行った。
友人には3才の男の子の子供がいて、その日は近所の同じ3才の女の子を預かっているという状況の場だった。
小さな戦場だった。
自分の子供で手一杯なのに、はじめて預かる女の子にも手を焼き、片時も自分の時間を持てない主婦。
ノイローゼになるのも大いにわかる。
自分を殺し、子育てだ。
僕は子供は好きな方なのだが、毎日の日常で子供と接するのと、たまに遊びにいった者が接するのでは、大違いだとこういう時つくずく思う。
なんにもわかっちゃーないのである子供の事なんて。
そんな大人の思惑など知ってか知らずか赤ちゃんは、泣いて、暴れて、楯突いて、意地はって、いつしか眠りに入るのだ。
無垢は素晴らしい。可愛い。
しかし大変だにゃ〜。
主婦のみなさん頑張れ!
さて、これが更新される頃には4月20日のライブも無事終わっている事でしょう。
ライブに来てくださった方々。
どうもありがとう。がんばりました(笑)
5月5日もよろしく。
4月×日
入江雅人一人芝居に行く。
八嶋智人ゲストの日。
入江さんはあいかわらずの熱い青春男だった。
やりたい事をやりたいようにやっている。見習わなければ。
終わって古田新太、梶原善、京野ことみちゃん、深津絵里ちゃんなどと飲む。
深津さんに「桜の森の満開の下」の芝居をホメまくる。
美人にゃ弱い。
4月×日
最後のリハーサル。
アランはメトロファルスのライブに出ているのでお休み。
昨日寝ずに創った唄を急遽みんなで合わせて貰う。
「地図上にいない君」という人探しの唄。
ベースのムーにラブームのテーマみたいだねと指摘される。
今日は結構濃厚なリハが出来た。
明日は、やりたい事をやりたいようにやる。
4月×日
ライブ当日。
やりたい事をやりたいようにやった。
MCはほーんとダメだったけど(笑)。
ライブのあと八嶋智人の結婚パーティ2次会のラストに参加。
もう夜中の12時を廻っていたのだが、パーティ会場にはまだ100人近くの人が残っていた。気持ち悪くなる位の数の小劇場の関係者達。あっぱれだ。
ライブの高揚も手伝って、色んな人と次々と話す。
どんどんハイな状態に突入し、楽しくてたまらない。
しかし最終的に誰と何を話したのかは余り覚えていなかった。
気付いたら朝になっていた。
外は雨だった。
4月×日
鼻毛切り。
を買った。薬屋で「鼻毛切りありますか〜?」って言って。
安全の為にサックまで付いているやつを買った。
白くて可愛い鼻毛切り。
でも¥600って高くねえ?
4月×日
痙攣。
ほら、意味も無く、目が痙攣することってたまにあるでしょ。
今僕は左手の人さし指と親指の間のスジが痙攣している。
パソコン打ちずれ〜。
4月×日
最近
観たビデオ。
「ビジターQ」三池崇司。「回路」黒沢清。「MONDAY」サブ。
この三本の邦画は大当たり。
邦画も侮れない。オススメします。
「シーズンチケット」
「ブラス」のマークハーマンって事で借りたけど、印象薄〜し。
「ギャラクシークエスト」
こういうお馬鹿映画にもすっと出ちゃうシガニーウィーバーが素敵。
「スナッチ」
面白いけど、ロックストック〜とおんなじじゃん?
「オーロラの彼方へ」
発想的にはとても好きな物語。ロマンチストなので。
泣かなかったけど。
「フレンズ(1シーズン〜2シーズン)」
はじめは馬鹿にしていた。
しかし、はまってしまった。
ナイロンの村岡もはまっているらしい。
海外テレビシリーズは侮れない。面白い。アリーは観て無いけどね。
観た映画。
「モンスターズ・インク(吹替版)」
昼間行ったら、客席がなんか親子連れが多いからおかしいな〜と思ったら吹き替えだった。大失敗(笑)
「シッピング・ニュース」
こんなに地味で微妙な物語を良く映画にしたものだ。
これは希望の物語。観終わってじわじわ来た。
4月25日
誕生日に。
なにもいいますまい。
知ってますよ。
お誕生日おめでとうございます。
ひょっとして、隠してました?
まだら
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まだら
という内容のメールが届く。
自分のポストペットからだった。
何を知っているのだろう?
ドキっとした。
さ〜て次のライブは
5月5日(日)
下北沢キューです。
「殺人狂時代」の顔合わせをぶっちぎってのライブ。
アラン(アコーディオン)と二人でやります。
出番は多分最後です。9時位か?来てね。
4月×日
しかし、僕は笑ってしまった。
森達也監督の「A2」を観た。
現在のオウム心理教のドキュメンタリーの2作目だ。
とてもとてもとて〜も興味深かった。
オウム側の立場についての見解。マスコミ側の立場。地元の市民たちの立場。
警察の立場。右翼団体からの立場。まさに立場の物語。
それぞれの立場で、ほんとうに本気な人達しか出て来ない。
しかしだ。
この映画、とても笑える。
役者は勢揃いだ。ドキュメンタリーなのに。
これを観て、悲しいやら、どう思ってみたらいいやら、衝撃的やら、気持ち悪いやら、色々見方はあるだろうが、僕はこんなに笑えるドキュメンタリーってないんじゃないかと思った。
サリン事件の被害者の関係者が観たらいたたまれないかもしれない。
なにが正義で、なにが悪なのか、良くわからなくなってくるかもしれない。
隣の女の人は途中気持ちが悪くなったのか、出て行って帰って来なかった。
しかし、僕は笑ってしまった。
客席も湧いていた。
こんな喜劇、なかなかない。
村上春樹さんが、「A2」について語っているので興味がある方はこちらを。
http://www.kyodo.co.jp/kyodonews/2002/aum/a2-1.html
4月×日
謎は謎のまま。
自分の家に帰る時、裏路地から見える高いビル。
いつも気になって何処に在るビルなのか知りたいと思う。
結構遠くにもみえるし、割と近いんじゃないかとも思う。
しかし一向にそのビルが何処ら辺に存在しているのかが把握出来ない。
そのビルを目指してバイクでも走らせれば、すぐにわかることなのかもしれないが、そこまでの興味でもない。
最近になって、あのビルは本当は存在してないんじゃないかとさえ思えて来た。
夜には赤い照明がチカチカと輝いている。
上のほうには何やら近未来的なドームのようなものが見える。
人間が創ったものではなくて、宇宙人の交信用の建物なのではないか。
とかね。
勝手に自分の頭の中で想像してはほくそ笑む。
楽しくなってきたので、そのビルがなんであるか、どこにあるのか、本当にあるのかすら曖昧にしておこうと思った次第。
謎は謎のまま。
4月×日
まわり道。
水道工事をしていた。道が通れない。
まわり道と書かれた方向に進んだ。
道なりに行くと、また水道工事をしていた。
まわり道と書かれた方向に進んだ。
道なりに行くと、T字路にぶつかった。
感覚で左に曲がった。急な坂になった。
道がどんどん細くなって行った。
「まずいな」と思い、引き返した。
さっきのT字路を過ぎて真直ぐ行った(さっきT字路にぶつかって右)。
暫く行くとまた「まわり道」の看板が立っていた。
なんだかわからなくなって来たので、そこに居た工事の人に道を尋ねた。
「僕もこの辺の人間ではないので、よくわからないのです」
という。
仕方がないので、まわり道の指す方向に行った。
海が見えてきた。
こんなところに海がある訳がなかった。
知らぬ間に遠いところに来てしまったと思った。
海沿いにあった「まわり道」の看板の方向にはただただ海が広がっていた。
「これは誰かの嫌がらせだ」
なんだかそういう確信があった。
仕方なく海に入って行った。
溺れそうになった。必死で泳いだ。
あれ?僕は車に乗っていたのではなかったか?
いつ車から降りたのだ?
島に泳ぎ着いた。
ほっとした。だんだん眠くなって来た。
暫く行くと、道にはまた「まわり道」の看板が。
そこで目が覚めた。
4月×日
天王洲アイルな一日。
昼にアートスフィアでシティボーイズを、夜はお隣のスフィアメックスで、ケラクラスのエンブゼミ生の「青十字」を観る。
天王洲アイルってなんか遠いイメージがあって芝居でもないことには来ない所だ。
昼、早めに着いてしまったので、広場のベンチで一人ぼーっとしていた。
そこで思い出した。
ここは6、7年前、ロングバケーションの三枚目のCDの中の写真を撮った場所だ。
懐かしい。
黄色い形の公衆電話達。20代だったなああ。
犬山もケラも奮闘していた。
触発された。
僕もばんがる。
これが更新される頃には
芝居の稽古に入っていると思われます。
次回からは〜「殺人狂時代」日記〜という怖いタイトルでいきます。
あ、誕生日おめでとうメールをいただいた方々ありがとうございました。
ここにてお礼申しあげます。