月は僕の味方
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過去日記の園

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2002年3月のころ



みのすけ


皆様お久しぶりです。お元気でしたか?
4月20日(土)吉祥寺マンダラ2のソロライブに向けて宣伝がてら、また日記のようなものを書いて行こうと思います。



3月×日

春の兆し。花の香り。散歩に出たくなる良い季節がきた。
今年の春、僕の兄の長男は小学校にあがる。
その子が5才、下の子が3才、今年の夏には3人目が生まれる。
姉の子供は驚く事にもう19才と17才。
時の流れはなんと早いのだ。
忘れもしない僕が高校生の頃。
まだアマチュアだった有頂天が初めて渋谷の屋根裏でライブをやった時、「姉貴に初めての子供が生まれるんだ」と騒いでいたことを。
その子がもう19才なのだ。
その時から僕は何か成長しただろうか?
何も変わっていないのではないか!?これでいいのか?
まあいいとしよう。自分肯定主義!
関係ないけど、あのリカちやんが35歳だそうだ。なんだ同世代じゃん。



3月×日

ここんとこ観た映画達。ここんとこっていても12月終わりくらいからのものかな。
メメント
撮り方と編集の勝利か。金かけなくても面白い映画は出来るって事ですね。
記憶が10分しか持たないっていう発想は凄い。でもこれ観ちゃうとこの手法でかなりナンセンスなコメディとか作れるんじゃないだろか〜とも思ってしまう。
ペイネ愛の世界旅行
70年代のこの作品を何故今上映したのかはよく判らないが、ともかく音楽が素晴らしいです。だからサントラお勧めです!しかし外国から観た日本は何故いつもああなのか。
「オテサーネク」の監督、シュヴァンクマイエル全作品上映
なんか変態で好きです。かなりスラップスティックなのだけれど、どこか夢の中で観た事あるような感じの短編集達。
耳に残るは君の歌声
ジョニーデップってジプシー役とか多いよなあ。ショコラでもそうだったし。しかし言葉少ない中あれだけ目の演技で引き付けるったあ、女の子がメロメロにな る理由もうなずける。僕は目が細いので無理。そしてクリスチナーリッチってもしかして太ってるから魅力があるのかな〜と思ったんだけど。どうなんですか? 映画としては僕的にはもう二つ。
黒い十人の女
ビデオで。市川崑さんの60年代の名作。今回リメイクでドラマになるというので(ちょっとだけ出演してます。いつやるんだか!?)改めて観たけど、やっぱ面白い。
凄い女優さん集合って感じです。今回のリメイクも。85歳今だ元気な市川崑さんと仕事が出来て嬉しかったです。
ラットレース
どうなんだろ?ローワン・アトキンソンはどう思ってやってたのかしら?
もっと馬鹿馬鹿しいコメディになるはずだったんじゃなかろか?
あの頃ペニーレーンと
ビデオで。確か去年脚本賞とかとったんだよね。良い話だあ。
でもちと良く出来過ぎな気が。最後らへん。
デッドオアアライブ
デッドオアライブ2
テレビで。色んな人から面白いと聞いてたのに観てませんでした。
空から車がふっとんで来たのにはただただ笑った。
セックスピストルズ〜ノーフューチャー
ビデオで。映画としてはさして面白くない。単純にもっとライブシーン観たかった。
ピストルズのメンバーのマネージャーへの恨み節映画だねこりゃ。
17歳のカルテ
ビデオで。アンジョリーナ・ジョリーの唇の分厚さの事ばかり考えて観てしまいました。彼女は「カッコーの巣の上で」のジャックニコルソンか!?
コンセント
田口ランディさんの本を読んだ事がないので、あれですが、本で読んだほうが想像膨らんで面白かったのかな〜とは思います。
ヘドウィックアンドアングリーインチ
ひたすらジョン・キャメロン・ミッチェルがカッコイイっていう見方でもいい映画。
血を吸うカメラ
かなりへんてこりんだわな〜この映画。でも監督がやりたい世界ってのがはっきりしてていいんでないかい?

映画と言えば、「FLiX」増刊号に「男に薦める映画この5本」みたいな!?アンケートに答えたので読んでね。ケラのも載ってる。



3月×日

世界で二番目、日本の子供の理科嫌いなのだそうだ。
そういえば僕も子供の頃、理科にはあまり興味がなかったっけ。
最近、歴史とか地理とかをもう少し勉強していれば良かったな〜と思う事が多い。
そっち方面の自分の無知ぶり、知らなさすぎには閉口する事多し。
そんな僕は小学生高学年の時、何故か発明工作部に入り。
中学生の時、男4人だけの軟式テニス部の部長をやった。
高校生の時、あろうことか軽音楽部に入ってしまい。
大学生の時、合宿に行けば単位がとれるという理由だけで、スキーを取った。
クラブ活動とか学科とか科目って、今になってみるとどうしてそれを選んだのかその時にしか判らなかったりする事ってあるけど、それが将来の人間関係を作っ たり将来の自分の仕事に結びついたりって事に繋がったり、全然繋がらなかったりするのだから怖いものだ。って何が言いたいのか判らない自分に閉口だ。



3月×日

ここんとこ読んだ本やら漫画やら雑誌達。

読むつもりもなかったハリーポッター原作本(実は最後迄読んで無いあんなに字おっきいのに)と読む気満々で買った、宮沢章夫「青空の方法」お勧め。
岡本太郎「今日の芸術」
1950年代に書かれた本なのだが、古臭さがまるでなくて、勇気貰う。素敵な気狂いになりたいものだ。
手塚治虫「恐怖短編集1〜妄想の恐怖編」
年取って読めば読む程、その凄さに気付く手塚治虫氏。
唐沢寿明「ふたり
近くの古本屋で文庫本100円だったし。
古屋実「ヒミズ」1、2巻
古屋実は今凄いところに来ていると思う。どこへいくのだろう?興味深い。
花村萬月原作の漫画「犬犬犬(ドックドックドック)
これ結構面白い。エグイ。
鳩よ
宮籐君特集なので買った。休刊になるってホント?
保坂和志「プレーンソング/草の上の朝食」
草の上の朝食って確か映画になったはず。こんな単調な話どんな映画になったのだろう。
好きだけど。
橋本治「貧乏は正しい」「無意味な年 無意味な思想」
色々教えてくれてありがとう、という感じ。
中島みゆき「問う女」
へーこれ「夜会」でやったのか〜。観たかったなあ。
花村萬月「皆月」
もっとドロドロな物語だと思ってた。読みやすかった。皆月って地名だったのね。
恋愛歌人研究会「山下達郎・竹内まりやの謎」
タイトルに惹かれて読んでみたが、あんまりな内容だった。
吉本隆明「余裕のない日本を考える」
色んな雑誌に書かれた批評コラムと対談。面白かった。
桜井亜美「girl」
この人何者?良く知らないが読みやすそうなので読んでみた。
前川麻子「愛という」
友達なので。内容は身を削ってる感じがするなあ〜と思いましたです。



3月×日

今年正月友人のおすもうさんと鍋をやったのだが、今場所終わったら肩の手術をするという。はずれ癖がついていて致命傷なのだそうだ。
手術をするという事は次場所出れない訳で、かなりの覚悟で決意した事らしい。
今日明日の事よりも先を見越しての決断。
弱肉強食な世界で生きてる人達のキビシサは計りしれない。
自分のぬるま湯加減にあきれることしかり。
きばれ、がんばれ闘鵬君!



3月×日

僕は角好きだ。
真ん中よりも知らず知らず角を選んでいる。
部屋の角。椅子が沢山並んでいたら端っこを。
だから角好きと同時に端好きでもあるということになる。端好き。
角や端には、とどまるものがあってくれる。自分の意志なくてもそこからはみ出せない魅力が在る。真ん中は嫌だ。みんなに見られる。目立つ。嫌だ。
はしっこに限る。はしっこになりたい。でもはしっこ自身になってしまったら誰にも気づかれないのでそれも嫌だ。だからはしっこになりたいんじゃなくて、はしっこ好き。
そして角好き。ちゃんちゃん。



3月×日

最近面白いテレビ番組。
ナイロンの吉増お勧めMXテレビの「テレバイダー」(土曜22時〜23時)は面白かった。どういうつもりで作っているのかがいかがわしくて素敵だ。放送作家見えかくれ。
大倉お勧め12チャンネルの「裸のシェフ」(月曜深夜)も面白い。深夜に料理番組。ジェイミーというイギリスのカリスマシェフが手品の様に料理を作る。吹き替え。変にオシャレで馬鹿馬鹿しい。
そして僕はなんだかんだ言ってドキュメンタリーばかり観ている。
最近面白かったのは、NHKの「ドキュメント地球時間〜ニューヨーク航空管制官の苦悩〜」
ニューヨークの様々な空港に降り立つ飛行機の群れ。それを画面一つの中でテレビゲームのようにナビをしていく、彼らの果てしない緊張と苦悩。休日には家で 熱帯魚を何時間も見て心を癒す管制官。人の命を預かっているのはパイロットだけではないって事を如実に、逆に言えば生かすも殺すも管制官次第ってことを 知った。
皆、苦悩しているのだ。
僕だけそして君だけではないのだあああ。
んードキュメンタリーは面白い。
「ザ・ノンフィクション」しかり。もちろん「プロジェクトX」は言わずもがな。
「アーカイブス」。ドラマだったら「俺たちの旅」。



3月×日

ちょっと前のハナシだ。
左足の小指に小さなイボが出来た。イボが出来たのは一年位前の事だったか。
別に痛く無かったのでほおっておいたのだが、知らぬ間に小さいイボがどんどん固くなっていた。そして何時の日かそれが切れて痛くなった。
堪え切れなくなって病院に出かけた。
その時僕は、水虫の一種ではないかと思っていた。
しかし違った。なんらかのウイルスが入ったイボだと言われた。
なんらかのウイルスってなんだよ?と思いながらもマイナス100何度?という窒素でそのイボを焼かれた。物凄い痛さだった。まさにヒリヒリって感じだ。
その病院にはそれから4回程通った。その度に窒素で焼かれた。
それも2回目からは先生では無く看護婦さんに。
足が震えるのを必死で耐えた。恥ずかしいから。
そして小指以外にもそれは転移していたらしく、左足の指先をその後も何ケ所も焼かれた。泣く程痛かったけれど、看護婦さんの手前平静なふりで笑顔で過ごした。
今やっとそこにはイボでは無く普通の柔らかい皮膚が生まれはじめている。
再生だ。これこそが生まれ変わるって事なのだな〜。
再生には痛みを伴うって事を身にしみて味わった。
しかしもう焼かれたくない。痛かったよホント。
ってこれ書いてるの徹夜明けの朝8時だよ。今日も天気いいみたいだ。ひ〜。
んじゃ又!!
ライブ来てね。



3月×日

旨かったラーメン屋が不味くなっている。
こういう事がたまにある。確かに前来た時は旨かった。
まだ人気もそこそこだったあの店が。誰もが美味しいと言いはじめたら。凄い行列ができるようになったなら。雑誌に紹介されるようになったなら。
確実にスープが濃くなった。確実に麺に腰が無い。
怠けているのではないか。調布の「江川亭」!

昔行ってた居酒屋がヒドいていたらくになっている。
店員も悪くなっていれば、ビールもぬるい。その上客質も悪くなっている。
話も落ち着いて出来ゃしない。ケンカも始まる。
怠けているのではないか。下北沢の「はしごや」!

公衆電話が次々となくなっていく。
確かに必要性は減っているだろう。
しかし完全に無くなってしまったら困るのではないか。
日本中の人々全てが携帯電話を持っていたとしても、公衆電話はあった方がいいのじゃないか!?理由というより、なんだか無くなって欲しく無いな〜という。淋しいじゃん。何となく。



3月×日

今年入って面白かった芝居やらライブ。

ラーメンズ「雀」
初めて生で観た。二人だけのやりとりであれだけ惹き付ける小林君の才能は凄い。劇団などよりよっぽどやりたい事が明確で素敵だ。ただのミーハーだけに見せておくのは勿体無い。小林君とは一度すれ違う機会があって挨拶だけした位の面識だが、ゆっくり話してみたい人である。

鼓動
初めて生で観た。「ロックン鼓動」のビデオが余りに凄かったので、生で観た。静と動。ライブなのにより芝居をみてるかのようなドラマチックさ加減。
鼓動で客席が踊り狂ったりする日が来れば日本も変わるのでは。とさえ思った。

清水宏「サタデーナイトライブ」
いつでも宏が気になって仕方が無いのです(笑)

青年団「冒険王」
めちゃめちゃ80年代な物語。ナイロンの「1979」って芝居を思い出した。
ほんとうにその時代にそんな人達がいたであろうリアリティー。
平田さんの自伝的なものなのだのだから説得力もあり。

ポツドール「騎士クラブ
セミドキュメント呼ばれどんなものかと覗いてみればちゃんとした芝居ではないか。
確かに生な感情を見せるライブな感じは新しくもありでも昔からあったものでもあるとも言える。好きか嫌いかだ。女の子は嫌悪する人は多かろう。僕はまた次も観ようと思ってる。

シベリア少女鉄道「耳をすませば」
先にアイデアありのばかばかしいエンターテイメント。職人的気質を感じる。
賛否両論あるかもだが、面白いからいいではないか。ケラにも勧める。

「彦馬がいく」
面白かった。笑ったし。泣いたし。文句はない。しかしこれが8500円でシベリア少女鉄道が2000円だ。どっちも同じ位面白いのに。あんまりお金のこたぁ言いたくないが、映画はハリウッド映画もミニシアターも変わらないのに、何故か高い芝居が多すぎる。

燐光群「錦小路の素浪人」
6月に流山寺事務所で鐘下さんの作品をやるって事もあって観た。
10年前に書かれた本だというが、とても「今」の日本を象徴してるような作品であっぱれ。とても面白かった。



3月×日

あきらかにホモなのではないか。

僕の行っているジムに最近何やら怪しい人が居る。
その男は夕方から夜にかけて出没するのだが、前から気にはなっていた。
側を通るとなにか話をしたい素振りだったし、友達を作りたいんだろうな〜などと始めのうちは思っていた。
でもよく考えてみるとおかしな事もあった。
ジャグジー風呂の端に全裸なのに銀縁の眼鏡で座っている。
そして入ってくる男を見てはニヤニヤしている。
端正な顔つきに騙されるところだった。やつは多分ホモだ。
陰部をドライヤーで乾かし乍ら、自分のモノに触りながら鏡越しにこっちをみている男。
やつは確実にホモだ。
ホモでなかったら一体なんなのだ。僕にはわからない。



3月×日

いざという時電池がない。

その日は久々に電車の中でのMDウォークマンの筈だった。
CDを借りて来てMDに落としたはいいものの、聴いてないMDが最近ただ溜まっていたのだった。
緑山スタジオで仕事を終え帰る電車の中。
疲れていたので、本を読む気にもならず、ここは素敵な音楽!
と思っただけの事だった。そしてMDを取り出した。
しか〜〜〜〜〜し、
いざというとき電池がないのだ!

聴きたい時に電池がない。
このいざという時というのがくせものである。
いざという時はいざという時なのである。
それ以外の何者でもない。
いざという時にその物が無ければ、全く意味を持たないのである。
その瞬間の必然なのである。
だから愕然とした。
電池が無いのだ。
MDウォークマンもこのときばかりはただの鉄の固まりだ。
そこしれない敗北感。
MDを持っていかなければ傷も浅かった。
たまたま持って来ていたのにただの鉄だ。
やりきれなかった。
そこで、いざという時というものの貴重さについて考察してみた。

いざというとき、金がない。
それはほんと困るであろう。
いざというとき、眼鏡がない。
それはほんと不安であろう。
いざというとき、フラッシュが光らない。
それはほんと現像してがっかりだろう。
いざというとき、フライパンがない。
それほんと料理などしたくなくなるだろう。
いざというとき、雨が降っている。
それはほんと自殺しかねるだろう。
いざというとき、エンジンがかからない。
それはほんとに途方に暮れるであろう。
いざというとき、背が足りない。
それはほんと悔しくて泣いてしまうだろう。
いざというとき、日本人だ。
それは意外に便利な時もあるかもしれない。
いざというとき、左利き。
なんだか訳がわからなくなってきた。

ともかく、今日僕は、いざというとき電池がなかったのである。
トホホである。



3月×日

ただ僕は本を読みたかっただけだ。

「ねじまき鳥クロニクル」という村上春樹の本を読もうとしていた。
たまたま入ったマクドナルド。
僕はタバコを吸わないので、喫煙席だと煙くて仕方がない事が多々ある。
一人で時間を潰すには禁煙席だ。
平日の3時。
まだお客もまばらだ。
日ざしの当たる席に座っていざ読書というところだった。
暫くして中学生らしき女の子らが3人隣に座った。
たちまち超音波とも言える言葉の嵐が僕の耳をつんざいた。
本に集中する事ができなくなった僕は、逆に彼女らの会話を楽しんでやれとも思ったが、どうやら日本語には聞こえなかった。日本人なのに。
3人はどうやら会話しているようにみえて、自分の言いたい事をただ言葉にして発しているだけだったのだ。人の話など聞いちゃいない。
しかし彼女らの中では会話は成立しているのである。凄い事になっているのだ。
僕も人の話を聞かない事で有名だが、明らかに僕のそれとは全然違う。
ついに僕はその異星人達の会話の横では本も読めないと悟り、席を移った。

マクドナルドは思ったより声が良く響く。

移って暫くすると、子供連れの親子がふた組。後ろの席に座った。
悪い事は続く。
子供は走り廻り、母親はどなりつける。

マクドナルドにした僕が悪いのだ。

もうニ度とマクドナルドでは本を読まない。
ファーストキッチンにする。



3月×日

ゴミと便利屋。

何故日々こんなにゴミというものは出てくるのだろう。
そもそもゴミってなんだ?
人間は自分に不必要になったものをあっさりと捨てる。
それが動物や人間だったら捨てる事ははばかれるが、無機物に対して人は容赦無く捨て去る。
もしゴミ自体に感情があったら、いつゴミにされるのか気がきじゃないだろう。
「今日も一日捨てられなくて良かった」
「早く捨ててくれればいいのに」
「今日は本棚から床の上に移動させられただけですんだ」
「僕は燃えないゴミなのに」
感情を持ちはじめたゴミたちの反乱。
ん?話がずれた。

最近ゴミを捨てられない人が多いという。
そこで便利屋の珍依頼が増える。
部屋に溜まった3年分のゴミ。足の踏み場もないゴミをかたずけて250000円。
死んでしまった人の部屋の遺品をかたずける。
便利屋にとってはただのゴミ。遺品への感情はない。遺品廃棄15800円。
訳あり夜逃げの手伝い。などなど。

あらためて部屋の中を見回してみる。
いつの日か、やがてゴミになって行く物達の中で生活している自分。
ある意味、全てゴミだと言ってもいい。
人間は、ゴミの中でしか生きて行けないのである。
ん?なんだか訳がわからなくなってきたのでここまで。
4月20日(土)ライブ来てね!



3月×日

目的がわからなくなる。

家賃を払いに行こうとしていた。部屋を出て銀行に向かった。
お金をおろし、本屋に寄った。雑誌を読んでいて、気になる映画があった。
本屋を出てビデオ屋に向かった。そこには気になる映画はなかった。
違うビデオ屋に探しに行こうとしていた。通りすがりの八百屋で買い物をした。
店を出ると友人にばったり会った。その友人と近くの喫茶店に入った。
コーヒーを飲んでお互いの近況などを楽しく話した。
店を出ると携帯が鳴った。今日飲み会があるから来ないかとの誘いだった。
行くと返事をした。雨が降ってきたので部屋に戻った。
部屋に戻って読みかけの本を読み出した。
あれ?
僕はなにかしようとしてた途中だったのではなかったか?
部屋の隅には八百屋で買った牛乳と納豆。わからない。
思い出せない。しかしあまり気にせず夜飲みに出かけた。

次の日。
部屋を出て銀行に向かった。お金をおろし、本屋によった。
帰り道で薬屋に寄った。そして頭痛薬を買おうと財布をだした。
すると何故か財布には結構な金額が入っていた。
あれ?
僕はなにかしようとしてた途中だったのではなかったか?
あれ?
目的がわからなくなる。

あ。家賃。



3月×日

どうやら風邪だ。

朝なかなか起きれなくて、ぼーっとするので体温を計ってみた。37℃ちょっと。
しかし、その日は夕方から招待して貰った舞台を観に行かなくてはならなくて、少しまどろんで朦朧としながらも青山劇場に出向いた。
「ホンク」という「みにくいアヒルの子」を原作にしたミュージカル。
わかりやすい話だしそれなりに楽しんだが何しろ風邪だ。ぼーっと観ていた。
しかしなんだろう?
自分が風邪だと認識しながら外にでる行為というのは時に楽しかったりする。
街行く人には自分の体の状態がばれてないのだ。
何故楽しいのだろう。だるいのに。つらいのに。
今年始めてひく風邪。
いきなり暖かくなったと思った矢先に急に寒くなった天候のせいか。
風邪をひくのはこういう時期が一番危ない。

しかし風邪というのは得てして言い訳にゃ便利だ。
誘われたりした時に病気だと口実に断る事が出来る。
これが中耳炎だったらどうだろう。
「ごめん。中耳炎になちゃってさ」
うん。これも大丈夫そうだ。つらそうだし。
「ごめん。歯茎から血がでちゃってさ」
これ口実になるか?。どれだけの血がでたというのだ?
「ごめん。おしっこの切れがわるくてさ」
だから何?もはや病気ですらない。

風邪は人を馬鹿にさせる。



3月×日

成人式と花見。

最近の成人式の若者達の奇行。
あれはどうなんだろう?
昔も悪い奴は沢山いたが、僕らの頃に比べて余りにも酷い事になってる気がする。
最近の花見の若者達の奇行。
これもどうなんだろう?
花見だというのに桜の枝を折る。木に登る。禁止されている所で焚き火をする。
君らは猿か?
猿よりタチが悪い最近の輩。
もう若者が怖くて怖くてたまらない。

しかし花を見て楽しむのがお花見なら。
お月見は月をみて楽しむ事となり。
お立ち見は人が立っているのをみて楽しむ行為って事になる。
じゃあ、お石見は?お空見って日もあっていい。お心見。人の心を見て楽しむ。
春にはお花見ばかりに夢中になっている場合ではない。
お床見。おカーテン見。お電話見。お手紙見。お鏡見。
色んなものを見て楽しむのだ。む〜ん。
ああ僕はまだ風邪が直っていない。



3月×日

記憶というもの。

「時間」というものは、なんともどうにでもなるような、どうにでもならないもののようで不思議なものだな〜と思った今日。
彼女は中学時代の同級生で、何年振りかでというか、ひょんな事から飲む事になった。
彼女と過ごして居た頃(彼女とは付き合っていた訳ではないが、中学時代、交換日記とやらをしていたのだった)というのは、20年以上前の事で、久々に会えば、それはそれは懐かしいね〜なんて話に終止するような気がしていた。
しかしこれが不思議なもので、20年以上前なのに、会って話せばことごとく鮮明なものは昨日の事のように数珠つなぎに出てくる。
その頃廻りに居た友人の名前。顔。どんな奴だったか。
その上思い出す事が「そんな事があった」という事象より「そんな感情を持った」みたいな心理的内容の方だったりするから驚く。
その時こう思ったんだ。って事。
強い感情。凄く悲しかったとか、怒ってたとか、嬉しかったとか、恥ずかしかったとか。
20年以上眠ってた記憶。
色んな事を思い出したのだけれど、それを共有して話すというよりは、僕は勝手に頭の中で巡らして楽しんでいたって感じだったかもしれない。

記憶というもの。
ちょっとしたきっかけで呼び起こされる頭の片隅に眠っていた記憶。
触れなければ死ぬ迄眠り続ける記憶。
自分から忘れようと思い出さないように自制している記憶。
おもしろいものだね人の頭の中ってのはさ。神秘である。



3月×日

痛みに強いおすもうさん。

先日肩を壊して手術をすると言うお相撲さんの事を書いたが、彼を見舞いに病院に行っ
た。
手術してから数日しか経ってなかったのだが、彼は病室に不似合いな、太った体とまげだけは健在だった。
しかし左肩は手術後の痛々しい包帯が、右手には点滴の管が繋がっていた。
それにしても、お相撲さんにとっては小さすぎるベッド。
手術してからは痛みで眠れなくて寝返りも出来ない日々が続いているという。
本人にしては夜中、鼻血が止まらない夜もあったりのかなり苦悶の日々らしいのだが、そこは相撲取り、夜中に痛みが走ってもそう簡単にナースコールしないという。
看護婦さんにも気を使っているらしい。
確かに少しの痛みなど痛みとしないのが彼らの強さではある。
でも病院では痛かったら痛いと言えばいいじゃないかと僕は言った。
「何故ならここは国技館の土俵の上ではないのだから」んー上手い事言った!!

おすもうさんに病院の食事は味も薄ければ量も足りないらしい。
しかし御飯だけは、大盛り、特盛りというのがあって、
特盛りにしてもらってるらしい。
特におもしろい話も出来ずに(ほんとこういうちょっとした雑談が下手だ)病院を後にしたのだが知り合いが面会に来ただけで嬉しいと言ってくれたので、その日は行って良かったと思ったのであった。

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