月は僕の味方
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過去日記の園

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2003年1月のころ



2003年1月×日
あけました。
去年はあっっという間の一年でした。
なんだか去年の前半とか何してたか思い出せないんだけど。
まあそんなもんでいいんでしょう。
一週間もたたぬうちに次の芝居の稽古だ。
それでいいのだ。
皆様、今年もよろしくお願い致します。



1月×日
実家に家族達が集まる。
まさか去年、父がこの場に居ないなんて家族の誰が想像したであろう。
想像しえない事は突然起こる。
しかしそれは決して起こり得ない事なんかじゃない。
「絶対」なんて事はこの世には存在しない。
父が良く口にしていた事だ。
幸せも不幸せも目の前にころがっている。
何が起こるかわからない。何が起こらないかもわからない。
今年もいつもと変わらず、新年を皆で祝う。
父の遺骨はまだ実家にある。それは事実。
死んだ父の顔には微笑みがあった。それも事実。
父はまだうちに居るのだ。
そして去年の正月には居なかった生命が居る。
兄の3人目の子供。
彩。
去年生まれた。
父に抱いて貰った事は多分大人になって覚えていないだろう生命がもうここに居る。
彼女を抱く。微笑みが眩しい。
だからなにが、という訳ではないが。
大事なものは失ってはじめてわかるのだなあ。と。つくずく。
これって発見で、悲しいだけじゃないのであります。
と。

「中空の丸」

柘榴の実で覆われた大空から
死んだ鳥が一羽落ちて来た
かくれんぼして遊ぶ子供達は
その鳥について考えていた

死んで落ちて来たのか落ちて死んだのか
それが問題だよねぇと議論した

キミに聞こえるかい?この心臓の音
血は動脈を行く海の如き強さで
ボクに聞かせてよ その心臓の音
今血は溢れ出す 生きているというコト

古びた旋律がさて言う事にゃ
空の真ん中には穴があって
人の生まれ変わりが姿をかえ
たまに落ちてくる事あるそうな

だから耳を澄まして空を見ていたよ
首が痛いけど空を見ていたよ

キミに聞こえるかい?この心臓の音
血は静脈を行く海の如き速さで
ボクに聞かせてよ その心臓の音
今血は溢れ出す 生きているというコト

柘榴の実で覆われた大空から
死んだ鳥が一羽落ちて来た
かくれんぼして遊ぶ子供達は
その鳥を土に埋めたとサ



1月×日
朝のうち雪。
スズナリに猫のホテルの座長祭りに行く。
もっとイベントっぽいものかと思っていたら。
結構練られていて、楽日だったからかかなりまとまったモノになっていた。
なによりもやってる皆が楽しそうだった。
正月から笑わして貰った。



1月×日
友人が正月から倒れ入院してると聞き。
見舞いに行く。
急性肝炎らしい。
1月1日から入院したと言う。凄い年明けだ。大人しく直して欲しいところ。
夜は藤田秀世宅にお邪魔して鍋をやった。
恐しく楽しかったが、皆飲み過ぎで。
吐く者、眠り続ける者、記憶をなくす者。
様々だった。
まあ有る程度こういう時の記憶は曖昧な方が幸せかもしれない。
しかし鍋は非常に美味しかった。



1月×日
ひきこもりの正月だった。
このまま何も無い毎日だったらちょっと危険だったかもしれない。
さて明日から稽古だ。
まあ忙しくなるって事はなによりいい事だ。
良かった良かった。
しかし深夜、行き着けの店にひとり飲みに行く。
店長相手に饒舌になる。
初、気晴らし!?



1月×日
「1989」稽古初日。
本番組3人を除いて皆集まる。
出来てる台本を2度程読んで、あとは飲みに。
プロデュース公演の大事なとこは、芝居の稽古もアレだが、それぞれのコミュニケーションだと思っているので、まあ人観察の為にも沢山飲みに行こうと誓う。
まあそれでなくても飲むけど僕は(笑)
こうなって来ると、2003年もはじまってしまったのだなあと思う。
しかし今回出演者の中で僕が一番年長者だったりする。
よ〜し。ここは変に大人ぶらずに迷惑をかけまくってやろう。
どうせ自分の劇団ではないのだしフフフ。
曲者揃いだし、面白くならない訳は無いなあと思う「1989」。



1月×日
稽古2日目。
出来てる台本をつらっと立ち稽古。
昨日迄本番だった拙者ムニエルの加藤啓も来て、あとは猫ニャーの二人を待つばかり。
ナイロンの「東京のSF」が30人弱の芝居だったので、全部で13人だというのに少ないような気がしてならない稽古場。不思議なモノだ。



1月×日
夕方で稽古終って、宇宙レコードの小林顕作、ムニエルの加藤啓、ナイロンの長田奈麻
で飲む。今日は飲み屋の一番客(笑)。



1月×日
稽古休み。
回転寿司を喰らう。
なかなかそんなに食えないものだよね。10皿行かない。
今日はあったかくて天気良くて布団も干したし。気分が良かった。
夜はアゴラ劇場にタイチ演出の「零式」という劇団の芝居を見に。
恐ろしく久々に会う友人もいたりだったが、彼女とは飲めず残念。
タイチ、去年ナイロンの準劇団員だった日栄らと飲む。
「人は5メートル以内の人としか恋愛をしない」というタイチの話は面白かった。
人と人の距離について。
誰とも同じ距離を保つ人間、人によって距離感を変える人間。
それが意識的だったり無意識下であったり、まあ様々なタイプの人間がいるのは確かだが、自分がどういうタイプであるかを認識した時に悲劇はおこるのではないか。
客観とは悲劇のはじまりであるのかもしれない。主観だけで生きていけたら。
な〜んちて。
飲み過ぎた。



1月×日
稽古帰りにヴレッジの細川さんにそそのかされ、パルコ劇場の「人間風車」の飲みの席にいきなり参上。見ても無いのに。
永作博美嬢にお疲れを言い、見に来てた京野ことみ嬢、高橋由美子嬢らと普通に飲む。
暫くして演出のG2さんも現れ挨拶を交わしたが、流石にまだ見て無いんですよね〜とは言い出せなかった。でも、くふふ。楽しかった。
飲みの席での無責任は楽しい。



1月×日
寒波。
いよいよ猫ニャー勢も来て、総勢13人の「1989」稽古の本当の意味での幕開けだ。
今日は出来てるところまでをつらっと通す。それでも1時間以上はあったろうか。
皆で飲みに行く。
主演の野村佑香ちゃんは、まだ19才。
明日は大学の試験だというのに飲み席に参加し、ウーロン茶で乾杯。
19才なのに凄いしっかりしている。
というか19才だからしっかりしているのかもしれない。
僕にもあんな娘がいたら可愛いがるだろうなあなどと、なんだかお父さんのような気分になってみたり。



1月×日
ああ「雑居時代」も終ってしまった。トホホ。
と思っていたら同じ枠で懐かしの「チャーリーズエンジェル」が始まるでないの。
よしこれで生きていける。愛すべき12チャンネル。
しかし宵っ張り生活は続いている。
一日のうちで一番調子がでるのが午前2時を過ぎたあたりだって感覚は、どうにかしないとな。
今日も「朝刊イチバン出し」を見て寝る。
それにしても朝の番組とか出てる人達を僕は滅茶苦茶尊敬する。



1月×日
稽古休み。
夜は駅前劇場に「男子はだまってなさいよ」に行く。
きたろうさん、中村有志さんなども来ていて、有志さんとは団子郎以来久々に会ったりで飲む。
帰り際、駅で「スラップスティックス」稽古帰りの、村岡、吉増、大谷亮介氏にばったり。
飲もうと誘われたが、頑張って断る。
何故なら今日は都内より気温3度低い実家に帰らねばだったのだ。
明日は父の四十九日。
しかし金曜日の中央線は混んでるね。
まあ終電近くだから仕方ないか。

実家に着く。
父が生前寝ていた部屋に寝る。
父の部屋はまだ何も変わらない。
母は父のものを死んだからと言ってすぐ始末する気になれないと言う。
あたりまえである。
父の寝室には200冊近い古書大全集がある。
「一握の砂」石川啄木。
「晩年」太宰治。
「破戒」島崎藤村。
「生まれ出る悩み」有島武郎。
「在りし日の歌」中原中也。
「金色夜叉」尾崎紅葉。
僕が生まれた頃買った、旧かなずかいで書かれたインテリアとしての名著復刻全集たち。
その本に囲まれ、父が寝ていた布団で寝る。
今日は満月。



1月×日
んな訳で四十九日。
父が入る予定のお寺にて法事。

さあて親戚だ。
今日は親族について血族について色々考えさせられた。
母親の親戚はほぼ全員判る。
家が近かった事もあるし、同世代の親戚も多い。
しかし父方の親戚となると、これが判らないのである。
あの人は誰だっけ..の続出だった。
父の兄弟がもうかなりの年齢..というか生き残っているのが6人兄弟中3人(正確には8人兄弟なのだが..子供の頃亡くなってしまった人もいたりで)。
わからなくて困った。
皆さんは両親の両親(おじいさん、おばあさんて事ね)
の名前を全部言えますか?
僕は遅い子供だったので、殆ど両方のおじいさんおばあさんの記憶が無い。
あるとすれば父の母の記憶がうっすらと。でも僕が2、3才で死んでしまったからなあ。

父が死んで。
血について考える。
「そういうものかもしれないね」
と母親。
先祖の相関図とか作ってみようかなあ。と本気で思ったり。

母と父の写真を見ながら、
「死んじゃったんだよね〜」
「狐につままれたようでまだ信じらんないね〜」
と言って二人で笑った。
笑うしか無かった。
そして母と父に関する話で飲み明かした。



1月×日
朝。膝がじんじんする。昨日のダンスの稽古のせいだ。
またしてもだ。
たいして踊っている訳ではない(特に僕は)のだが、体中が痛い。
でも芝居では汗をあまりかかないので、体にはいいことかもしれない。
逆に無駄にガンガンやってやろうと思ったり思わなかったり。
稽古場に「1989」の作家であるブルースカイ氏登場。
台本制作でやつれている。
稽古後、何人かで飲みに行く。
暫く飲んでいたら、何故かケラが飲みに合流。
「スラップスティックス」の稽古後だという。「1989」はどうなの〜?と興味津々。
歯が痛いから酒が飲めないと嘆く。しかしケラ監督映画「1980」も完成したそうでなによりだ。



1月×日
稽古休み。
色々買い物して、散財する。



1月×日
台本がつぎはぎではあるがどんどん出来てきた。
さてさて皆、覚える作業で必死だ。
僕はここ最近、台詞を覚えるのが遅くなった。
前は早かったのになあ。年ですかね〜。だから必死ですよホント。
でも面白くなりそう。
ナイロンの「1979」(9年前だよ〜)を観た人も、観て無い人も楽しめると思います。
若い旬の役者が揃ってるし。なので絶対観に来てね。

しか〜し僕は完全に現実逃避だ。
何故ならセリフを覚えなきゃと思えば思うほど、こうしてパソコンを開いては日記を更新していたりするのであった。



1月×日
稽古稽古稽古!
ふと、ナイロンの藤田秀世氏のHPを覗く。
おいおい人が稽古してるってのに、伊東の温泉に行っただの、グアムに行っただの。
うらやますぅい〜。
同じ正月なのに(もう正月でもないけど)人によって色んな時間軸で生活をしてるのだなあ。と。
ただただ、うらやますぅい〜。

少しずつ朝型の生活に変えたいと思っている昨今。
「1989」共演の小林高鹿は最近、朝早起き生活をしているという。
午後から稽古なので、午前中を有意義に過ごす。
これは、なかなかいいなあと思うが、実際はなかなか出来ない。
この前、高鹿にちょっとした用で夜11時過ぎに電話したらもう寝ていた。
ちょっと驚いたが、そうでなくては..とも思ったのだった。
彼は早い時は朝の5時半には起きるという。素敵な気狂いだ。いやロボットだ。



1月×日
バイクでちょっとこけた。顔を撃った。
しかし心配御無用、大事には至りませんでした。
ちょっと 顔に軽い傷が残ったので、稽古場で恥ずかしかった。
ケンカしちゃってさ〜と嘘ぶけば良かったかもしれない。相手はボクサーで、効いたよ〜とかね。
しかし僕は、ただブザマににバイクでコテンとこけただけだった。

日々あっと言う間に稽古は終る。
時間的には結構やってるのだが、時間が少し足りない感。
楽しんでますけどね。
役者の皆とのコミュニケーションも取れなかったり、取れたり、取れる気がしてるだけだったりで.....
色々なんだけど。

新感線の粟根さんが稽古場に来た。
何やら青山円形劇場でやってる芝居のゲストに出るついでに顔を出したという。
野村佑香ちゃんとは「スサノオ」で共演してるらしく、稽古中の佑香ちゃんも手を振って迎えていた。美女と野獣(笑)。



1月×日
今日は夜、出来てるとこをつらっと通した。
なんと3時間近く(笑)。おいおいナイロンじゃないんだから。
でも最終的には2時間以内にはおさめる筈なので、まあカットしたり、テンポ上げたりと、
色々考えなくてはだ。
僕は3役。音楽プロダクションの社長。高校生ミキの父親。あと高校生。
まあメインはミキの父親なのだが。
「1979」でも父親役やってたなあ。発明夫婦。懐かしいなあ。



1月×日
今日は寿司屋で飲み。
って言っても回転寿司の中にある座敷きで呑んだんで、寿司も安かった。
しかし旨かった。
稽古場ではカップメンばかりの毎日だもの。とほほ。いかんよ。
今日の飲みでは、本番近いって事もあるし演出の村上君も来たりで、結構真面目に芝居について様々な意見を言いあった。
せっかくなら素敵な芝居にしたいものね。
プロデュース公演だからこその何かを見せたいしね。
個人個人の集まりではあるけど、つまらない商業演劇じゃないんだから。
それぞれの劇団ではまあツーカーでやれる事を、折角色んなとこの劇団の人間が集まってる事だし、苦労して共通言語を探して行くっていうか...。
まあ認めあう事からね。好き嫌いはともかく(笑)。
まあそんなこんなで、あと数日。
どんどん立ち上がっていかねばだ...と。思いを馳せる面々なのであった。



1月×日
夜、稽古場にケラや清水宏などが見学に来た。
同じシーンを何度も稽古。
はじめて観る人間の意見なども聞いたりして。
明日は最後の休み。
なので 結構な人数で飲む。
あと一週間ちょっとだ。それぞれの危機感を色んな角度からまたも話し合う。
そして明日は存分寝るのだ。



1月×日
最後の稽古休み。
シアタートラムに遊園地再生「トーキョーボディー」を観に行く。
宮沢さん3年振りの舞台。色んな友人に会う。
しかしトラムは良い小屋だなあ。笑いには不向きかもしれないけど雰囲気がある。
一緒に行った友人は「なんだかわからなかった」と言っていたが、ラジカルから観ている僕としては、宮沢さんが新たに何かを模索しようとしている様を切なく、そして興味深く観た。やっぱり気になる。芝居を始めるにあたって滅茶苦茶影響を受けた人だからだ。

しかし久々に会った宮沢さんはガリガリだった。大丈夫だろうか。
「芝居の事ばかりを考えていて、今年になってまだ風呂に入っていなかったよ」と笑う宮沢さん。
なんだか 凄いなあ。
僕はそのぐらい芝居に集中した事があるだろうか?



1月×日
やってしまった。
稽古の始めのダンスで。
腰に「ブチッ」と音がした。ぎっくり腰。
その場にたおれこんだ。激痛。
やってしまった。
ほんと痛いよ。夜は2時間ごとに起きる始末。ひい。



1月×日
昼、行き着けの鍼治療院に行く。
何年か前に舞台の本番中腰をやってしまった時も、そこでやってもらって次の日無事本番に立ったという奇跡があった。
この鍼師が 天使のような先生。もうこの痛さをやわらげてくれるならすがるしか無い。
丹念にゆっくりやってもらう。
なんとか痛みもやわらぎ稽古場へ。
皆心配してくれている。
しかし本番直前なのに迷惑はかけられない。
あと一週間。がんばらねば。



1月×日
今日は衣装パレード。
なんだか早替えの嵐だ。
その上芝居を色々まだ調整してるので、カットや変更が多くてそれについてくので一杯一杯だ。
つくずくスロースターターな体質だ。どうにかならんかな〜この体質。あせる。
なんだか腰も痛いがやっけぱちな気分で飲みに。
野村佑香ちゃんも珍しく参加。
んでもって、フェチの話になる。
男からの様々な意見。女に対して...。
たまにかけるメガネ。そばかす。ポニーテール。鎖骨。もも。カーデガンを羽織る。
...などが出た。
女からの様々な意見。男に対して...。
手フェチ。自分の出来ない事が出来る(車の運転、電気の配線とか)。
むきむき。いきなり不器用なプレゼントをくれる。など....。
まあ、最後はそれってフェチなの!?
という話にもなったんだけどなんだかバカバカしくて楽しかった。

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